NEWS
最新情報- 2023.02.07
- 倉持裕新作・杉原邦生演出、今秋上演!
OUTLINE
作品概要作家よりコメント
長塚圭史さんに対しては、同時代の演劇シーンを共に戦ってきた同士のような感覚があるのですが、かといって一緒に仕事をしたことはなかったので、彼が芸術監督を務めるKAATから執筆依頼を頂いたことは嬉しかったです。
そんなKAATが、杉原邦生さんの演出と僕の脚本による作品作りを企画しました。
杉原さんはミニマルな道具をスタイリッシュに使って、演劇的興奮に満ちた演出をなさいます。僕は、自分で演出をせずに脚本のみを担当する場合、上演時には、執筆中のイメージからなるべく遠ざかったものが出来上がることを期待してしまいます。その点、杉原さんには、本当に思いもよらないほど遠くへ連れて行ってもらえる予感がして、今からわくわくしています。[KAAT神奈川芸術劇場2023年度ラインナップ発表コメント]
倉持裕
演出家よりコメント
これまで、KAAT神奈川芸術劇場と共に4本の新作をつくってきました。そして、5本目となる今回は長塚圭史芸術監督の発案により、初めてタッグを組ませていただく倉持裕さんの新作書き下ろしを上演することになりました。
劇作家との新作づくりは毎回刺激に充ち溢れています。作家の描き出す〈言葉〉、その〈言葉〉たちによって立ち上がる〈物語〉、そしてその〈物語〉から湧き出てくるイメージ。
それは、まさに〈演劇〉が生み出される本当の最初の瞬間に立ち会えているような、驚きと興奮と喜びがあるからです。倉持さんと共に、お互い納得のいくまで〈言葉〉と〈物語〉、そして〈演劇〉を突き詰めていけることが、いまから楽しみでなりません。
今回の作品は、誰しもそれぞれ持っている幾つもの〈顔〉とその役割についての物語であると、いまは考えています。そしてこの物語が、誰しも通過する蒼(あお)き時期(とき)の只中にいる高校生の視点で描かれることで、その切実さはさらに色濃く現れるはずです。その切実さが現代社会へ投げかけるであろう“問い”はきっと大きな意味を持つんじゃないか、そんな気がしています。
KAAT神奈川芸術劇場<ホール>のダイナミックかつ繊細な劇場空間で、観る者の身体に刻まれるような強烈な演劇体験を創造したいと思っています。
杉原邦生
上演時間
未定
CAST&CREATOR
キャスト&クリエイタースタッフ
作:倉持裕
演出:杉原邦生