杉原邦生のギリシア悲劇

2018年、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『オイディプスREXXX』(翻訳:河合祥一郎『オイディプス王』 光文社古典新訳文庫)にて初めてギリシャ悲劇に取り組み、その翌年には上演時間が約10時間にもおよぶ超大作『グリークス』を小澤英実さんの新翻訳で演出しました。
オリジナルに最大限の敬意を払いつつも、ギリシャ劇特有のコロス(合唱隊)を単なるその他大勢として扱わないこと、また、“いま、この時代に上演すること”を常に念頭においている杉原邦生によるギリシャ悲劇は一見ポップでありつつも批評性をおび、古典戯曲を上演のかたちで次代へ繋いでゆく作品群となっている。

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